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琉球大学大学院地域共創研究科

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GRADUATE SCHOOL研究科について

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 本研究科は、他地域にはない沖縄の地域としての特性を、「実践的かつ普遍的な知」を学術的に深化させる教育の資源として活用しつつ、自律的かつ持続的な未来の地域社会の共創に資するために解決すべき課題に則した教育課程を通して、次のような人材を養成します。


  1. 現代の地域社会及びグローバル社会の直面する多様な課題を俯瞰的に理解できる高度専門職業人
  2. 地域が今日直面する課題を解決するための具体的な方法を、それぞれが立脚する専門的見地から究明し、その解決に向けて主体的に思考し、行動できる実践力を有する高度専門職業人
  3. 高い研究倫理観を有する高度専門職業人

地域の社会課題に学際的に対応した、5つの学位プログラム

現実の社会が抱える課題のうち、人文社会科学が特に取り組むべきものを、本研究科では以下の5つに分類しています。

課題

地域の社会的特色に鑑みた法・政治・社会・福祉等の公共システムにおける課題

課題

地域経済の特色を生かした産業振興のあり方に関する課題

課題

人間主体の表現と論理的かつ円滑なコミュニケーションの実践に関する課題

課題

琉球・沖縄を含む地域社会の地理、歴史、文化の継承と振興に関する課題

課題

地域の人々の心身の健康維持・向上に関する課題

 この5つの課題に則して、人文社会科学系の学問分野をまとめ直し、5つの学修プログラムを設けました。学生は、このいずれかのプログラムに所属します。
 学生は各プログラムで、従来であれば異なる専門分野として提供していた科目を学際的に履修することができ、現実の社会課題に対応する研究に取り組むことができます。


1.「公共社会プログラム」修士(公共社会)

  • 政治学・平和学系の科目群
  • 法学系の科目群
  • 社会学・社会福祉学系の科目群

2.「経済経営プログラム」修士(経済経営)

  • 経済学系の科目群
  • 経営学系の科目群
  • 観光産業論系の科目群

3.「言語表象プログラム」修士(言語表象)

  • 人間学系の科目群
  • 言語コミュニケーション論系の科目群
  • 超域文化表象論系の科目群

4.「文化・環境プログラム」修士(文化・環境)

  • 歴史学・人類学系の科目群
  • 琉球アジア文化論系の科目群
  • 島嶼研究系の科目群

5.「臨床心理プログラム」修士(臨床心理)

  • 心理学・臨床心理学系の科目群

特定の課題の解決策考案をもって学位を取得できるコースも拡充

 本研究科では、臨床心理プログラム以外の4つのプログラムにおいて、以下の2つのコースを設置しています(※1)(※2)。

1.修士論文コース

「修士論文コース」の学生は、成果物として修士論文を作成し、その審査を経て学位を取得できます。修士論文は概して、研究対象の事実解明に基づきながら、広く一般化しうる学術的な議論を行うこと等が必要となります(※3)。

2.特定課題コース

「特定課題コース」の学生は、成果物としてリサーチペーパーを作成し、その審査を経て学位を取得できます。リサーチペーパーは概して、学際的な学びに基づきながら、社会に実在する個別具体的な社会課題の実践的な解決に直接結びつく提言等を行うこと等が必要となります(※3) 。

(※1)いずれのコースに所属したいかは、出願書類の中で申し出ていただきます。募集要項をよく読んでください。
(※2)すべての研究指導教員が、特定課題コースに対応しているわけではありません。
(※3)成果物が備えるべき必要な要素は、指導教員の専門分野ごとに若干異なることがあり得ます。

沖縄の大学院ならではの共通科目

本研究科では全ての学生が必修科目として、以下の4つの科目を履修します。

  1. 研究リテラシー
  2. 島嶼・沖縄と地域共創
  3. 観光・交流と地域共創
  4. SDGsと地域共創

この4科目は、人文社会科学系のどの研究においても必要な基礎知識について、沖縄の有する特徴や社会課題と共に学ぶための科目群です。
これらの科目を、異なるプログラムやコースに所属する学生とも共に学ぶことで、異分野との共学も促進されます。