臨床心理プログラム
「地域の人々の心身の健康維持・向上に関する課題」に対応するために、現代の地域社会及びグローバル社会の直面する心身の諸問題に関わる課題を俯瞰的に理解し、地域が今日直面する課題を解決するための具体的な方法を、心の健康の観点から究明し、その解決に向けて主体的に思考し、行動できる実践力を有する人材を養成します。 プログラムの専門科目を履修することにより、「臨床心理学および心理学の高度かつ広範な知識を修得し、心身の諸問題について、普遍性の高い問題と沖縄独自の問題という,両視点から理解する能力」と、その能力に基づいて「地域社会において生じている心の健康の諸問題を論理的に分析し、高い倫理観をもって臨床実践に活かすことのできる能力」を修得します。
本プログラムでは、「地域の人々の心身の健康維持に関する課題」の解決に貢献できる人材を養成することを目指し、次のような人物を求めます。
知識・技能、関心・意欲
臨床心理学の学問について一定の知識があり、入学後は専門分野を中心に総合的かつグローバルな視点をもって研究を進め、主に心の健康に関わる課題解決の観点から持続可能な社会の形成に主体的に貢献する意欲を有する人
思考力・判断力・表現力等の能力
諸情報を的確に把握して課題を抽出し、論理的思考力と適切な判断力に基づいて課題を解決するアイディアを創出でき、それを論理的かつわかりやすく表現する能力を有する人
主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
自らの関心を大切にしつつも多様な考え方を受容する理知的な寛容さがあり、多様な領域・専門の人々と協働しながら、心の健康の課題解決に主体的に取り組める人
プログラムの概要
臨床心理プログラムは5つの社会的課題のうち「地域の人々の心身の健康維持に関する課題」に応答するものです。
一専攻の中にあって本プログラム生も、学際融合基礎科目や合同報告会(特別演習の一環)を他プログラム生と共学することで、相互に理解を深め、共に持続可能な未来社会の共創に貢献する人材として養成されます。
一方、臨床心理学分野はかねてより、学位プログラムとしてのみならず、臨床心理士ならびに公認心理師の受験資格を得るために必要な教育課程として、高い需要を得てきました。ですがこれらの資格を得るためには、要件としてあらかじめ定められた、極めて膨大な数の授業を履修せねばなりません。
この需要に応えるために本研究科において、臨床心理プログラムは、他プログラムとは異なる独自の修了要件を下記のとおり設定します。
取得可能な資格
- 中学校教諭専修免許状 国語・社会・保健体育・英語
- 高等学校教諭専修免許状 国語・地理歴史、保健体育、英語
- 臨床心理士受験資格
- 公認心理師受験資格